自然食同様、数日にわたる断食も不自然であり、感心できません。本当に命がけの宗教的な行為として行われるのであれば理解できますが、健康法としては危険なものと言わざるを得ません。
調子が悪い時は、自然と食欲が減退しますが、一日も絶食すれば回復します。その程度の自然な断食に留めるべきでしょう。私は知人が断食から戻った際、一時は体調が良かったと言っていましたが、一か月後には気管にカビが繁殖し、亡くなってしまいました。医者の説明によれば、「体内にはカビは常に存在しますが、知人は栄養失調により抵抗力を喪失し、カビの増殖を抑制する力すら失っていた」とのことです。
健康法によって改善された事例は多く耳にしますが、その陰には命を落とす事例もあることを忘れてはなりません。株の投資で儲けたという話と似ています。株を売却した人は成功や良い話ばかりが目立ちますが、同様に損をした人もいるのですが、その話はあまり聞かれません。
普段通りの生活ができない方法には必ずどこかに無理が伴います。無理があることは、人間が避けるべきです。私が言いたいのは、そうした単純で理解しやすい真実です。