なぜ人間に啓示があるのかと問われれば、それは人間が宇宙の子であるからに他なりません。雑踏の中でも、子どもが母の声を聞き分けるように、人間にも宇宙の法則の声が聞こえるのです。
一方、いわゆる実証科学は、下からの積み重ねです。仮説を立て、実験を繰り返し、例外を考慮し、一歩ずつ前進しなければなりません。この本の説明がたとえ話に頼るのは、そのためでもあります。いわゆる科学的説明を求める人は、この本のたとえを実証科学の用語に置き換えることを要求するかもしれません。
しかし、そのためには何十年、何百年もの進歩が必要です。そして、そのためには分厚い医学書何十冊分もの知識が必要でしょう。私の主催する会員には、何人かの医学博士がいますが、時折、理論の一部が裏付けられたという連絡や、資料のコピーが送られてきます。私はそれらを興味深く見ますが、必ずしも重要視してはいません。理論の真実は、日々の実践の中で十分に示されており、それを科学的に裏付けたり権威づけたりすることは、他の誰かが行えば十分だと考えています。