しかし、先天的に仙骨の下部が欠如している女性の事例もありました。この女性は、仙骨の下部に大きな脂肪塊が付着していました。実際、この脂肪塊が仙骨の代替として機能し、バランスを保っていたのですが、彼女はそれを余計なものとみなし、手術で取り除いてしまいました。
その結果、彼女は精神的に不安定になり、入院することになりました。しかし、幸いなことに、彼女の仙骨下部に同様の脂肪塊が再形成され、その大きさが元通りになるにつれて、精神的な不安定も解消されていきました。この仙骨の問題に関連して、もう一つ触れておきたい事柄があります。
最近、下半身が欠如したスケートボードに乗った少年の映画が公開されました。私はテレビでそれを見て、「仙骨がないはずはない」と驚きましたが、すぐに疑問が解消しました。彼は下半身がないのではなく、小さく縮んで骨盤や仙骨、性器が圧縮された状態で存在しているのです。
こうした事例からも、人間の細胞は常にバランスを保とうとして働いていることがわかります。自らの都合の悪い部分だけを見て、切り取ることは解決にはなりません。すべての細胞は、ガン細胞であっても、自らの一部として見るべきです。