確かにアメリカでは、カイロプラクティックでも性の問題を中心に治療することがあります。性は避けて通れないテーマであり、ヒンズー教にはタントラの伝統があり、寺院にはシックス・ナインの絵が彫られていたりもします。
これらの体位は仙骨と蝶形骨を共振させるものと解釈できますが、私はこういったアプローチには慣れていません。肉体的な接触がなくても最高のコミュニケーションが存在すると信じています。現代の若者たちも、あまりギラギラしたものではなく、むしろ淡白なものを好む傾向があります。
私は若い頃から武道が好きでしたが、武道において相手と目を合わせ、一礼する瞬間の緊張感は最高の共鳴を生むものでしょう。
昔の剣術使いたちも、達人同士は道で出会っても無言のまま対峙し、剣を抜くこともなく、お互いの気合いだけで勝負がつくことがありました。そういった呼吸の瞬間こそ、セックスよりも未来志向であると感じるのです。